ア行
オチャノハ
Camellia sinensis
茶 オチャノハ
Camellia sinensis
分類または製法
ツバキ科ツバキ属の常緑性低木
一般的な効果効能(配合目的ではありません)
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性
お茶の起源は紀元前2700年ごろの中国・雲南省。当時は飲用ではなく食用として、また薬用として食べられていました。飲用が始まったのは紀元前59年頃といわれ、その後約800年かけて庶民にも流通するようになりました。日本への伝来は平安時代初期、遣唐使が伝えたといわれています。当時から「不老長寿の仙薬」として広まったお茶は、現在も抗菌、疲労回復、高血圧予防、発ガン抑制、血液凝固抑制などの生理学分野と共に、美肌効果などの観点から美容の効能も注目される万能食材として愛されています。
配合商品
オレンジ
Citrus sinensis
甘橙 オレンジ
Citrus sinensis
分類または製法
ミカン科ミカン属の常緑小高木またはその果実
精油
一般的な効果効能(配合目的ではありません)
芳香性、消臭作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性
オレンジの原産地はインドのアッサム地方で、15~16世紀インド、中近東、ポルトガルなどへ伝わり、世界中に伝播したといわれています。日本へは明治時代に渡ったが温暖な気候を好む植物であるため日本での栽培はそれほど多くありませんが、ジュースの原料としてはもちろん、肉料理、キュラソーなど幅広い用途で使用されています。また、ビタミンCが豊富なので美容効果はもちろん、風邪の予防、疲労回復にもよいとされています。
配合商品
赤トウガラシ
Capsium annum
赤唐辛子 アカトウガラシ
Capsium annum
分類または製法
ナス科トウガラシ属の多年草もしくは低木
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性
唐辛子は約9000年前から中央アメリカ・南アメリカ・西インド諸島で栽培されていた植物です。
コロンブスがアメリカ大陸を発見した時、インディオが痙攣、下痢などの治療に使用していたものを持ち帰ったことでヨーロッパへ伝わりました。
その後、1542年ポルトガル人によって日本へ伝来し、そのことから当時は南蛮胡椒と呼ばれました。七味唐辛子として食用されたのは1625年「からしや徳右衛門」による考案が最初と言われており、これが後に薬研掘で発展し一般化していきます。
唐辛子の辛さをあらわす値はスコヴィル値と呼ばれ、世界一辛い唐辛子は2500-5000スコヴィルある「ブート・ジョロキア」とされています。
ウイキョウ
Foeniculum vulgare
茴香 ウイキョウ
Foeniculum vulgare
分類または製法
一般的な効果効能(配合目的ではありません)
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性
エンメイソウ
Plectranthus japonicus
延命草 エンメイソウ
Plectranthus japonicus
分類または製法
シソ科プレクトランツス属の一年草
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)
保湿性、発毛促進、抗菌作用、抗炎症(抗アレルギー)、殺菌、血流促進
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性
エンメイソウは804年以降遣唐使として渡った空海によって日本にもたらされたと伝えられています。また、弘法大師(空海)一行が山道を歩いていた際、倒れた一人の行者を助けるために近くにあった草(延命草)を搾り、その汁を倒れている行者に含ませたところ元気を取り戻した、ということから「引き起こし」=「ヒキオコシ」という別名がついたといわれています。エンメイソウは日本古来から民間薬として健胃剤として広く用いられてきた植物です。
配合商品
カ行
クロザトウ
brownsugar
黒砂糖 クロザトウ
brownsugar
分類または製法>
サトウキビの絞り汁を煮詰めて作る
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿性・抗アレルギー
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
黒砂糖の歴史は鑑真和尚が日本へ伝えたところから始まります。その後江戸時代に黒砂糖の製造法が確立され広く親しまれるようになったそうです。その方法はサトウキビを搾りろ過し煮詰めて固めるといったシンプルな方法です。 精製された白砂糖が糖分約99%なのに対し、黒砂糖は約90%、残りが微量元素といわれるビタミン・ミネラルです。 この微量元素は摂取量が少なくても良い栄養素ですが、体内で合成できない成分であり代謝に必要な成分なので、健康食品として効果があるとされています。 このように「黒」食品は精製されていないものが多く、そのもの自身の栄養が摂取できるとあって近年人気が高くなっています。
配合商品
グレープフルーツ
Citrus × paradisi
グレープフルーツ
Citrus × paradisi
分類または製法>
ミカン科ミカン亜科ミカン属の常緑樹またはその果実
果実エキス/精油
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿性、柔軟性、収斂性
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
18世紀頃西インド諸島のバルバドス島でスウィートオレンジとサボンの交配種、もしくはブンタンを親とする自然交配によってできた果物といわれています。 1823年頃、フランスからの移住者オデット・フィリップ伯爵がアメリカフロリダ州で栽培したのが、アメリカでの生産の始まりといわれています。 現在ではフロリダ州とカリフォルニア州に広大な栽培地をもつアメリカが世界最大の生産国となっています。 果肉が柔らかくジューシーで、淡い苦味があり、爽やかな香りがします。この香気成分はポピュラーな精油としても広く親しまれています。 丸い果実が小枝にいくつも群がってつく様子がまるでブドウの房のように見えるため、「グレープフルーツ」という名前がついています。
配合商品
カンゾウ
Glycyrrhiza glabra
甘草 カンゾウ
Glycyrrhiza glabra
分類または製法>
マメ目マメ科の多年草
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
消炎作用、抗アレルギー性、天然色素
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
「漢方の王様」と称される甘草が使用された歴史は、古代バビロニアに始まります。その後東西問わずに広まり、日本へは630年以降の遣唐使の派遣によりもたらされました。当時の医学的に貴重な植物として、現在も正倉院に保存されています。現在では薬用植物としての使用のほか、甘味料としてしょうゆ・味噌、チョコレートなどの菓子類に、そのほかタバコ・化粧品など広く使用される植物になりました。
配合商品
ガゴメコンブ
Kjellmaniella crassifolia
籠目昆布 ガゴメコンブ
Kjellmaniella crassifolia
分類または製法>
コンブ科トロロコンブ属の藻類
海藻エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿性、アンチエイジング作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
代表的な海流である親潮海域に生息する海藻であるコンブ科植物は、古くから食用として親しまれてきました。日本では平安時代から昆布を献上品として収めていたという記述が残されています。北の大地の海産物としての流通は江戸時代には始まっていたとされ、そのルートは「コンブロード」と呼ばれていました。しかしとりわけ旨い出汁が取れるわけでもないガゴメ昆布はマコンブ漁の際に雑草扱いをされていましたが、その粘り成分の生理作用が近年注目され、化粧品・健康食品として利用されています。
配合商品
カモミール
Matricaria recutita
加蜜列 カモミール
Matricaria recutita
分類または製法>
キク科シカギク属の耐寒性一年草
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
着色性、抗酸化
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
4千年以上前のバビロニアですでに薬草として使用されたという記述があるカモミールは、最も歴史のあるハーブの一つです。日本へは19世紀に入ってからオランダから伝来し、現在では日本薬局方にも登録されています。健胃剤・発汗剤・消炎剤・婦人科の薬草としてはもちろん、精油、ハーブティーとして気持ちをリラックスさせる効果があるとされています。また、白くかわいらしい花は観賞用としても人気があり、その容姿でも人々の心を和ませています。
配合商品
コウライニンジン
Panax ginseng
高麗人参 コウライニンジン
Panax ginseng
分類または製法>
ウコギ科トチバニンジン属 の多年草
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
血行促進作用、毛髪ケラチノサイト合成促進作用、加齢予防作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
中国の薬に関する書物「神農本草経」に、もっとも効果のある上薬として位置づけられている、いわば「漢方の王様」です。 日本への伝来は江戸時代で、当時幕府で人工栽培の研究もされ、「お種人参」として普及していきました。また当時、高麗人参の規制は強く、生産品を私的目的で販売することが禁止されていたほど高価なものでした。 この高麗人参を育てた畑は、土中の栄養分、ミネラルなどを吸収して成長するため、1度栽培した畑は、約20年間もの間収穫ができないほど栄養分を吸収されるといわれています。 それだけ栄養素に富んだ植物だということがわかります。
配合商品
ゴマ
Sesamum indicum
胡麻 ゴマ
Sesamum indicum
分類または製法>
ゴマ科ゴマ属の一年草
植物油
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
エモリエント性
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
古くは紀元前3000年前アフリカを起源とする植物で、エジプトからインド、中国へと渡り日本へ伝来しました。 漢方の古典医学書である「神農本草書」にも紹介されていると共に、古代インド医術アーユルヴェーダなど古くから医学的にも利用されてきました。 また食品としての栄養価も非常に高く、古代エジプトのクレオパトラの健康飲料としても知られるように、ゴマの抗酸化作用によって美容、健康共に今もなおさまざまな分野で注目される食品です。
配合商品
カカオ
Theobroma cacao
カカオ
Theobroma cacao
分類または製法>
アオイ科カカオ属の常緑樹
色素類(ポリフェノール類)
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
着色性、抗酸化
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
高度な文明を持つマヤ文明の頃、世界で始めてのカカオ農園ができたといわれています。その後1502年にコロンブスによってヨーロッパに渡り、日本へは江戸時代にチョコレートの状態でオランダ商人にから伝えられました。カカオは、王へのささげものや戦争の代価など、当時から非常に価値のあるものとして珍重されてきました。また、古くからその効能は疲労回復、利尿作用などが知られ、チョコレートとしての用途以外でもココアバターは軟膏の基材などとして利用されてきました。
配合商品
サ行
サンザシ
Crataegus cuneata
山査子 サンザシ
Crataegus cuneata
分類または製法>
バラ科サンザシ属
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿性、美白作用、収斂性
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
中国の古い漢方書物「神農本草経」に載っており、日本には江戸時代に伝わった植物です。 また西洋では古代ギリシャ時代から神聖なる木として崇拝され、お祝いの縁起物として冠にしたり、キリストの血がサンザシを清めたことは有名で、キリスト教徒の間では室内に飾ると厄除けになるとされていました。 食用、薬用ともに広く利用され、サンザシ酒、ドライフルーツ、菓子、生薬などとして広く利用されています。
配合商品
ジオウ
Rehmannia glutinosa
地黄 ジオウ
Rehmannia glutinosa
分類または製法>
ゴマノハグサ科アカヤジオウ属
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿作用、細胞活性化作用、脱毛抑制作用、血流改善作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
ジオウはアカヤジオウの根を生薬として使いますが、この根が黄色いことから「地黄」という名がついたといわれています。 中国北部からモンゴルを原産とする植物で、日本での歴史も古く、奈良時代に薬用植物として伝来しました。江戸時代に広く栽培されるようになり、長い間民間療法としておかゆや炊き込みご飯、あるいはジオウ酒、ジオウ茶として利用してきました。 また、血行促進効果があるので、ジオウを布(当時は貴重だったので竹でできたもの)に塗りつけて湿布剤としても使用したようです。花は美しく、ヨーロッパではジオウの仲間であるジキタリスなど観賞用として栽培されています。
配合商品
サトウキビ
Saccharum officinarum
砂糖黍 サトウキビ
Saccharum officinarum
分類または製法>
イネ科サトウキビ属の植物
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
サトウキビは砂糖/黒砂糖の原料として有名な植物です。その歴史は非常に古く、紀元前から作物として栽培され、インド、インドネシア、そして中国を経由し日本に伝来したと言われています。 砂糖の製造法が確立され、歴史的人物もその甘い嗜好品のとりこになったといわれています。また、古くは病気による衰弱や疲労回復の「薬」として使われた貴重な植物だったといわれています。 砂糖以外にも健康食品として鹿児島県奄美大島の加計呂麻島に伝わる健康酢、キビ酢があります。ミネラル、ポリフェノールが豊富に含まれる健康飲料として注目を浴びています。 そのほかサトウキビは葉の部分は布製品や染料、絞り粕は紙や建材と、余すところなく使える原料となっています。
配合商品
セージ
Salvia officinalis
薬用緋衣草 セージ
Salvia officinalis
分類または製法>
シソ科アキギリ属の多年草または常緑低木
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
血行促進、消炎、酸化防止、殺菌作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
ハーブ、香辛料として全世界で幅広く使用されてきたセージは、古代ローマ時代から薬として使用されていました。 また香辛料では珍しく西洋から東洋に渡ってきたハーブで、17世紀中国では非常に珍重されていたそうです。 その中国から日本へ伝来したのは1890年頃といわれ、薬用植物として栽培されていました。 香りの強いセージは薬としてだけではなく、私たちの日常に身近な食品、ソーセージの語源になったハーブです。これはセージのもつ強い殺菌力がハム、ソーセージなどの加工食品の防腐に優れた効果を発揮するからです。 このようにセージは殺菌、止血、うがい薬、胃のもたれなどに効果があると言われ、今日でも幅広く使用されています。
配合商品
シルク
silk
絹 シルク
silk
分類または製法>
蚕の繭からとった天然の繊維
絹エキス/シルクタンパク
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
皮膜形成、弾性付与、ハリ・コシ、毛髪保護
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
絹の生産は紀元前3000年頃の中国ですでに始まっていたといわれており、時の皇帝である黄帝の后・西陵氏によって絹と織物の製法が伝わっていったと言われています。 また、シルクの輸出経路として有名な「シルクロード」により広まったことは非常に有名です。日本では弥生時代ごろにすでに伝わっており、納税のための絹織物の生産が盛んになっていたといわれています。 以後、世界中の上流階級の人々に愛される貴重な生地となっていったのです。
配合商品
センブリ
Swertia japonica
千振 センブリ
Swertia japonica
分類または製法>
リンドウ科センブリ属の二年草
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
血行促進作用、抗炎症作用、細胞賦活作用、加齢予防作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
センブリは日本でいわゆる民間薬として使用されてきた重要な生薬の一つです。その歴史は、室町時代末期に胃薬として使用されたことから始まります。 「千回振り出して(煎じて)もまだ苦味が残る」ということから、センブリという名がついたことは非常に有名です。 また、別名:当薬とは「当(まさ)に薬」といわれるほどの効果を持っていることからこのように名がつきました。 インドの医学アーユルヴェーダでも古くから使用され、センブリだけでなくセンブリの仲間は薬用植物として広く世界で使用されています。現代ではセンブリエキスの育毛効果が注目されています。
配合商品
タ行
ダイズ
Glycine max
大豆 ダイズ
Glycine max
分類または製法>
マメ科ダイズ属の一年草
植物蛋白質類
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿性、柔軟性、光沢性、毛髪保護、感触改良、肌荒れ防止
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
良質なタンパク質を含む重要な穀類として広く食用されているダイズは、その歴史も古く4000年以上前の中国で栽培されていたと伝えられています。 日本へは弥生時代に伝来し、農耕の始まりと共に栽培され始めたといわれています。 以降、日本では正月に黒豆を似て食べたり、節分には豆まきなど、年中行事にも登場する穀物として利用されてきました。 また、米・麦・稗・粟・豆(ダイズ)を五穀とし、代表的な主食としています。近年ではその栄養価の高さにより、数多くの健康食品が登場するのと同時に、農耕技術をはじめとする農学の分野で広く研究されています
配合商品
チョウジ
Syzygium aromaticum
丁子 チョウジ
Syzygium aromaticum
分類または製法>
フトモモ科フトモモ属の植物
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
5α-リダクターゼ阻害作用、抗酸化作用、抗炎症作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
チョウジはインド・中国などでは紀元前から使われている消毒・殺菌剤でした。とくに古代中国では皇帝の前に出るときは口臭を予防するために口に含んだとされています。 西洋への伝来は大航海時代、いわゆるスパイス貿易が行われた15世紀から17世紀半ばとされています。 チョウジが持つ殺菌力は、内陸部に住む西洋人にとって食品加工原料として非常に貴重であったためその需要は高く、高値で取引がされていたと伝えられています。 また、日本への伝来は中国からで、正倉院の宝物にも当時輸入されたチョウジがあるといわれています。東洋では「薬用・香料」として、西洋では「スパイス」として発展した植物です。
配合商品
トウモロコシ
Zea mays
玉蜀黍 トウモロコシ
Zea mays
分類または製法>
イネ科トウモロコシ属の一年生植物
植物グリコーゲン
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿性、栄養補給
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
トウモロコシの作物としての利用は非常に難しかったと伝えられていますが、それでも紀元前3000年前には栽培が始まっていたとされる古い植物です。 長いときを経て15世紀末にコロンブスがアメリカ大陸から持ち帰ることでヨーロッパへと広がり、以降北アフリカ、中近東へと伝わり、アジア、日本へは16世紀はじめ頃に伝来しました。 食用種にはスイートコーンをはじめとする甘味種のほか、ポップコーン原料となる爆裂種などさまざまな種類があります。また、近年では食用としてだけではなく、バイオエタノール原料としても注目されています。
配合商品
ナ行
ナツメ
Ziziphus jujuba
棗 ナツメ
Ziziphus jujuba
分類または製法>
クロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿性、皮膚再生作用、アンチエイジング作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
南ヨーロッパから中国が原産とされる棗は、中国漢方では五果(桃・栗・杏・李・棗)の一つとして知られる果実です。中国最古の医学書「神農本草経」にも高麗人参や杜仲と同様に上品として記載されています。 日本への伝来は平安時代に編纂された「延喜式」にその名が記載されていることからこれ以前に薬用植物として伝来したといわれています。 「一日3個棗を食べれば年をとらない」ということわざがあるほど老化防止、美容効果がある果実として古くから愛されています。
配合商品
ハ行
ベニバナ
Carthamus tinctorius
紅花 ベニバナ
Carthamus tinctorius
分類または製法>
キク科ベニバナ属の一年草または越年草
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
抗炎症作用・紫外線防御
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
ベニバナは古代エジプトから中央アジアへ渡り、中国そして日本へと伝播した植物だといわれています。 花びらからとれる色素の多くが水溶性のサフロールイエローという黄色で、防虫・防腐効果があり、古くから染料として繁用されてきました。不溶性の色素である紅色はカルサミンといい、自然界にある鮮やかな紅染料が少ないことからから珍重されていきました。 また、色素だけでなくベニバナ油は、主成分であるリノール酸による血中コレステロールを下げる効果が知られており、食用油として広く使われ、ベニバナ茶は更年期障害、婦人病、胃腸の調子を整えるとして知られています。
配合商品
ハトムギ
Coix lacryma-jobi var. ma-yuen
鳩麦 ハトムギ
Coix lacryma-jobi var. ma-yuen
分類または製法>
イネ科ジュズダマ属の穀物
植物由来アミノ酸保湿成分
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
吸着性、補修性、水分保持回復、ハリ・コシ付与
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
肌によい穀物として非常に有名なハトムギは、東南アジア、インド・ミャンマー周辺を起源とする植物です。 穀物としての食用はもちろん、その薬効は中国の古典医学書である「神農本草経」に上薬(ランクを上中下で表していた)として記述が残っています。 日本への伝来は諸説あり、鑑真和尚が日本へ伝えた説、加藤清正が朝鮮半島から持ち帰った説などありますが、江戸時代の植物全般に関する書物「大和本草」への記載があることから、1700年ごろには伝来していたことが確認できます。 民間療法としてはイボ取りや代謝促進による解毒作用が知られており、その結果、美肌効果をもたらすものとして、お粥、重湯、ハト麦茶など現在も健康食品として愛されています。
配合商品
ホップ
Humulus lupulus
西洋唐花草 ホップ
Humulus lupulus
分類または製法>
アサ科カラハナソウ属の多年草
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
消炎作用、血行促進作用、肌荒れ防止、加齢防止
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
ビールの原料として有名なホップですが、紀元前から西アジア、ヨーロッパの山地に自生していたとされています。 また、健胃効果、消化促進、利尿作用などの効能が知られ、薬用植物として、古くは古代エジプト・ローマ時代から利用されていました。 また、静菌作用なども知られるため、食品、特に雌花は醸造関係に多く用いられています。 また、雄花、若い葉、枝それぞれが野菜として食されたり、園芸品種として非常に人気のハーブでした。ほかのハーブと同様に美容効果を期待してホップ風呂なども楽しまれています。
配合商品
ボタンピ
Paeonia suffruticosa
牡丹皮 ボタンピ
Paeonia suffruticosa
分類または製法>
ボタン科ボタン属の落葉小低木
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
消炎作用、血行促進作用、肌荒れ防止、加齢防止
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
牡丹は古くから中国で薬用植物として栽培されてきました。 そしてその美しい花は約6世紀ごろから観賞用としても栽培され、その容姿は「花の王」として大流行となりました。日本への伝来は奈良時代、または遣唐使として渡った空海により薬用植物として伝来したと伝えられています。 中国同様、日本でもその美しさに「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はゆりの花」といわれ、広く愛されてきました。 特に牡丹皮は消炎、解熱、浄血、通経の目的で漢方処方され、昔から芍薬・百合と共に女性的な効果をもたらすことが知られており、薬草として用いることで美人になる植物といわれています。
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マ行
ミント
Mentha spicata
西洋唐花草 ミント
Mentha spicata
分類または製法>
シソ科ハッカ属のほとんどは多年草だが、一年草の種もある
天然精油/植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
芳香性、清涼性、冷却作用、かゆみ防止/フケ・カユミ防止作用、抗菌作用、保湿作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
ユーラシア大陸原産のミントは、古代エジプト時代から使われ、ギリシャ・ローマ時代に食用、薬用のほか、そのすっきりとした香りを楽しむ習慣があり多くの人に親しまれてきました。 その種類はとても多く、大別するとペパーミント・スペアミント・クールミントの3種といわれています。 香りは肉・魚の臭みを消すのに非常に有効であり、また、砂糖との相性が非常に良いことから料理、菓子によく使われています。 また、鎮痛作用、防腐作用、殺菌作用、消化促進作用などのアロマテラピー効果も広く知られており、爽やかな風のようにスーっと吹きぬけるような清涼感のある香りが好まれています。
配合商品
ヤ行
ユーカリ
Eucalyptus globulus
西洋唐花草 ユーカリ
Eucalyptus globulus
分類または製法>
フトモモ科ユーカリ属の常緑高木
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
育毛、抗菌、細胞賦活作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
オーストラリアの森林約90%以上を占めるユーカリは、古くから先住民族の傷を癒す葉として利用されており、虫除けや強い殺菌・抗菌作用など精油の効能が広く知られています。 また、世界遺産であるグレートディバイディング山脈の「ブルーマウンテン」の名は、山を覆うユーカリの精油が揮発する際にその一帯をブルーに染めることからついたといわれています。 ユーカリを唯一の食糧源とするコアラとは、絶えず身を守るためお互いに生存のために生命の競争を繰り広げているそうです。
配合商品
ラ行
ラベンダー
Lavandula angustifolia
薫衣草 ラベンダー
Lavandula angustifolia
分類または製法>
シソ科ラヴァンデュラ属
精油
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
抗菌、血行促進効果、収斂効果
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
アロマテラピーの中でも有名なラベンダーは古代ローマ時代には入浴や洗濯の際に好んで使用されていました。 ラベンダーという名前は「洗う」を意味するラテン語「lavare」に由来しています。その後中世では香水としてはもちろん、花を砂糖と練り上げた砂糖菓子など広く人々に愛されてきました。 ラベンダーのアロマテラピー効果の研究は1930年代のフランスで始まり、日本へは1937年に初めてその種子が伝来しました。 その後精油やハーブティー・ハーブ酒、そして化粧品など、ラベンダーの持つ鎮静作用、抗菌作用が利用されています。
配合商品
リンゴ
Malus pumila
林檎 リンゴ
Malus pumila
分類または製法>
バラ科リンゴ属の落葉高木樹またはその果実
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿作用、角質柔軟作
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
リンゴの起源は8,000年前。イラン、コーカサス地方(カスピ海西側付近)を起源とする植物で、この地から西洋、東洋のへ伝播したといわれています。リンゴは多くの神話やことわざに登場する東西問わず古くから親しまれてきた植物です。 日本への伝来は江戸時代といわれており、現在でも有数の産地である青森で初めて栽培に成功したといわれています。 そして昭和初期に育種研究が始まり、昭和30年代から日本独自の品種が栽培され始めました。そして現在も体調の悪いときにリンゴをすってジュースにして飲んだりと、消化作用、整腸作用、疲労回復にいい果物として人々に愛されています。
配合商品
レモンバーム
Melissa officinalis
香水薄荷・西洋山薄荷 レモンバーム
Melissa officinalis
分類または製法>
シソ科コウスイハッカ属の多年生のハーブ
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
抗炎症作用、抗アレルギー作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
2000年以上前からギリシャ人に愛され、南ヨーロッパへと広がったハーブです。 別名のメリッサはギリシャ語で「ミツバチ」を意味する語が語源となっており、それは夏の終わりにつける花がミツバチをひきつけることからこの名がついたといわれています。 生育に手がかからないことから広く栽培され、乾燥物はポプリ、ハーブティー、生葉はアイスクリームに添えるなどさまざまな使い方があります。 レモンに似た爽やかな香りは安眠、不安感・神経過敏の解消などに効果があると同時に、生葉を傷口に当てることで殺菌効果があるとされその薬効も知られています。
配合商品
ローズマリー
Rosmarinus officinalis L
万年老 ローズマリー
Rosmarinus officinalis L
分類または製法>
シソ科マンネンロウ属の常緑小低木
精油
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
芳香、収斂、フケ防止、育毛
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
肉料理やスープなど多くの料理で目にすることのあるローズマリーは地中海地域、ポルトガル原産のハーブ・スパイスですが、今では世界各地で栽培されています。 医学的に用いられているハーブの中でもっとも古いもののひとつとされるローズマリーは、脳を目覚めさせ、気持ちを清めてくれます。そのことから古代ローマ時代には神殿を清め、邪気をはらうとして宗教的にも非常に重要な役割を持っていました。 また、ラテン語の学名は「海のしずく」という美しい名前がついています
配合商品
リンデン
Tilia europaea
菩提樹 リンデン
Tilia europaea
分類または製法>
シナノキ科シナノキ属の落葉樹
植物エキス
一般的な効果効能(配合目的ではありません)>
保湿、収斂、抗炎症、抗アレルギー作用
毛根刺激性、頭皮刺激性、止痒性>
日本各地の仏教寺院に植えられている菩提樹は、釈迦がその木の下で悟りを開いたことが由来といわれています。 しかし釈迦が悟りを開いた木は正確にはインドボダイジュというクワ科の植物であり、12世紀ごろ宋に渡った栄西がその葉の形状が非常にインドボダイジュの種子に似ていたため、持ち帰り寺の庭などに植えたものが広まったといわれています。
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